内容説明
仏教と医療の学際的協力により誕生した気鋭の研究論考18編。この成果は広く社会の安穏を願って、死に直面し、死別の悲しみと共に生き、そして死の不安を抱えている人に寄り添う多くの方々に贈るために出版される。
目次
序 生死を超える絆を求めて
1 医療文化と仏教文化(現代社会の医療文化と仏教文化)
2 ビハーラ活動―医療と仏教の架け橋(シンポジウム「ビハーラ活動の今とこれからを考える」成果概要;医療と僧侶としてのかかわり;最期まで安心して暮らし、安らかに看取られるためのまちづくり―「かあさんの家」での生と死;学術講演:いのちを考える―救急、がん医療そして緩和ケアの現場を通じて;学術講演:いのちに携わる看護師のお話;学術講演:ホスピス・緩和ケアとは)
3 遺族の求めるグリーフサポート(遺族のセルフヘルプグループ、サポートグループの活動;臓器移植をめぐる死生観と生命倫理;レスポンス 臓器移植をめぐる死生観と生命観;学術講演:ニュージランド・クライストチャーチ地震における派遣報告―日本赤十字の「こころのケア」チームの一員として;東日本大震災の東北を訪ねて 悲しみに寄り添う)
4 生死観と超越―ビハーラ活動を支えるもの(仏教の生死―パラダイム論的省察;親鸞思想の基礎としての人間論;親鸞思想における行の理解―『教行信証』「信巻」真仏弟子釈の理解を通して;ビハーラ活動のガイドライン―浄土教における死と慈愛)
著者等紹介
鍋島直樹[ナベシマナオキ]
龍谷大学文学部教授(真宗学)。人間・科学・宗教オープンリサーチ・センター長
玉木興慈[タマキコウジ]
龍谷大学短期大学部准教授(真宗学・真宗教義学)。人間・科学・宗教オープンリサーチセンターユニット4副班長
黒川雅代子[クロカワカヨコ]
龍谷大学短期大学部准教授(社会福祉学)。人間・科学・宗教オープンリサーチセンターユニット4研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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