スエズ―レセップスの運河

スエズ―レセップスの運河

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  • サイズ A5判/ページ数 401p/高さ 23X17cm
  • 商品コード 9784892260759
  • NDC分類 517.6

内容説明

ナポレオンの東方への夢は、もう一人の偉大なフランス人レセップスに受け継がれ、19世紀を象徴する大事業、スエズ運河として結実する。しかし運河は、幼ないイエスがスエズ地峡を越えてエジプトに逃れた日よりも600年以上前、すでに「粉争の火種になる」という不吉な予言を受けていた。本書は、ジュール・ベルヌ作品で名を馳せた挿絵画家エドワール・リュウの版画を折り混ぜながら、計画着手から完成へ、そして2度の世界大戦を含む数々の紛争を経て、運河がエジプト人のものとなるまでの100年を語る。

目次

第1章 ダリウス
第2章 ワグホーンと陸上路
第3章 レセップス
第4章 イギリスの妨害
第5章 資金
第6章 建設計
第7章 基礎工事
第8章 労役
第9章 船舶と配分
第10章 開通式
第11章 支払い不能
第12章 運河債
第13章 国際管理
第14章 第一次世界大戦
第15章 両大戦間期
第16章 第二次世界大戦
第17章 接収

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寒山寺三平

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21年3月のコンテナ船座礁のニュースから、スエズ運河関連の本を公立図書館で検索して巡り会った本。訳者が後書きで、著者はレセップスの伝記ではなく、スエズ運河の伝記を著そうとしたと書いているが共感できる味わいのある言葉だ。運河をめぐる英仏の確執やエジプトやトルコとの関わりなど、単に世界史的偉業を讃える読み物ではない。飛行機での旅行が主流となり、船舶でスエズ運河を航行する機会はおそらく一生ないだろうが、一度訪ねてみたい場所である。一読をお薦めする。2021/04/29

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