内容説明
日本初の本格的八極拳入門書『八極拳』から17年。故・張世忠老師の志を受け継ぐ八極拳士たちが再結集、新たな『八極拳』が誕生した。本書では八極拳一代拳師・張世忠の足跡を明らかにするとともに、伝統武術にまつわる貴重な証言を収録。実技面では、長春八極門伝統の功夫を今に伝える李英老師の全面協力のもと、秘伝・六大開を詳説する。さらに、八極門独特の戦闘法から練功法まで説き明かした本書は、八極拳修行者のみならず、全ての武術愛好者にとって必読の書である。
目次
第1章 張世忠と李書文系八極拳(張世忠老師・伝記;張世忠老師・語録;李書文系八極拳の系譜)
第2章 技術編 六大開と八極拳散手(八極拳論;六大開単練解説;六大開用法解説 ほか)
第3章 練功編―八極門練功法(練功法について;特殊練功法;鉄砂掌功 ほか)
著者等紹介
張世忠[チョウセイチュウ]
1912年、天津市静海県生まれ。15歳の時から武術を学び始め、20歳より天津の河北省立国術館にて許家福老師より李書文直伝の八極拳を学ぶ。1949年より日本に在住。実業家として活動し、長く自らの武術を秘していたが、1981年より東京を中心に八極拳の指導を開始する。1983年には八極拳研究会を発足、1984年には日本初の本格的八極拳の入門書『八極拳』(福昌堂刊)を著すなど八極拳の普及に努め、80年代の八極拳ブームの立て役者の一人となった。最晩年は望郷の念やみがたく、帰国。2000年11月13日逝去
森田真[モリタマコト]
1957年埼玉県生まれ。八極拳研究会代表。15歳で合気道を学び始め、19歳から太極拳、形意拳等を学ぶ。23歳のとき張世忠老師と出会い、八極拳に魅せられる。26歳で李英老師の知遇を得、以後今日まで八極拳を修行中
李英[リエイ]
1959年吉林省長春市生まれ。10歳から父より長拳、八歩短打や各種武器を学ぶ。16歳の時より譚吉堂老師に師事。1979年より日本に移住し、1983年から数年にわたり張世忠老師の依頼により八極拳研究会の師範代を務めた。現在も自らの功夫に磨きをかけるのみならず、長春八極拳伝習会代表として後進の指導にあたっている
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