実戦!ケンカ空手家烈伝―空手史を切り拓いた男たち

実戦!ケンカ空手家烈伝―空手史を切り拓いた男たち

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784892246111
  • NDC分類 789.2
  • Cコード C0075

内容説明

武を尊ぶ国、日本。「唐手」は異質な文化から生まれ、新たに日本武道としての再生を迎えた。明治、大正、そして昭和。唐手が空手へと変貌を遂げようとしていた黎明期、唐手に闘争の真実を求めたが故に、正統を自認する空手史から抹殺された男たちがいた。元祖実戦空手家本部朝基を軸に、小西康裕、山田辰雄、沢山宗海ら、様々に交錯する拳豪たちの情熱を咆哮の如く書き上げた本書。拳に懸けた空手家たちの神話が、いま説き明かされる。

目次

第1章 本部朝基 拳神―戦いの革命者
第2章 小西康裕 武道一代―カラテ無頼
第3章 沢山勝と山田辰雄 鬼と修羅―二つの日本拳法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

37
再読。「ケンカ空手」といえば大山倍達の極真会空手だという印象が強いと思うが、それ以前からケンカ空手家は存在した。那覇の本部朝基はストリートファイトで自分なりの空手の技を練り、本土に出てきたときは京都で白人ボクサーと闘い倒した。小西康裕は空手界を他の武道と同列に扱ってもらえるよう尽力したほか、空手の型に円の動きを取り入れて独自の流派を拓いた。澤山勝と山田辰雄は実際に打ち合わない空手に見切りをつけて日本拳法という今でいうキックボクシングに近い格闘技を作った。血湧き肉踊るケンカ空手小説。2024/09/11

AICHAN

36
再読。本部朝基、小西康裕、澤山勝、山田辰雄の4人の実戦カラテの先駆者たちを描く。講道館柔道の嘉納治五郎、合気道開祖の植芝盛平、ボクシングのピストン堀口、大気至誠拳法の澤井健一、極真会カラテの大山倍達も登場する。面白い! 大山倍達がマス・オーヤマ伝説を創作したのは、本部朝基の他流試合や講道館の前田光世の海外他流試合等からヒントを得たのだろうなと思った。またフルコンタクトルールは、澤山勝と山田辰雄が立ち上げた日本拳法や日本拳法空手道から着想を得たのだろうと思った。2023/02/23

AICHAN

33
メルカリでゲット。再読。ケンカ空手はマスオーヤマの専売特許ではない。それ以前から実戦性を重んじる空手家たちがいた。マスオーヤマ伝説と違って真実味のある内容。何度も読んでいるが、読み飽きない。2021/01/04

AICHAN

29
再読。前手をグッとあげて裏拳を相手に見せて狭いスタンスで立つ本部朝基の構え方こそ実戦空手のもの。実戦空手といえば極真というイメージが強いが、その数十年前から実戦空手は存在していたのだ。2021/07/25

AICHAN

26
再読。実戦カラテといえば極真を想い浮かべるが、それよりはるかに以前から日本には実戦空手家がいたことを教えてくれる本。沖縄の本部朝基は52歳のときにロシア人ボクサーと対戦してKOした。小西康裕は剣道・柔術を修め、空手に出会って生涯の武道として鍛錬を重ねた。小西は大日本武徳会に空手を入れることに尽力した。山田辰雄は本部の弟子として修行し、後にグローブを付けて闘う形を作った。澤山勝は防具を付けて闘う形を創造した。劇画『空手バカ一代』は大山倍達がケンカ空手の始まりのように描いているが、それは誤りである。2023/09/24

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