内容説明
武を尊ぶ国、日本。「唐手」は異質な文化から生まれ、新たに日本武道としての再生を迎えた。明治、大正、そして昭和。唐手が空手へと変貌を遂げようとしていた黎明期、唐手に闘争の真実を求めたが故に、正統を自認する空手史から抹殺された男たちがいた。元祖実戦空手家本部朝基を軸に、小西康裕、山田辰雄、沢山宗海ら、様々に交錯する拳豪たちの情熱を咆哮の如く書き上げた本書。拳に懸けた空手家たちの神話が、いま説き明かされる。
目次
第1章 本部朝基 拳神―戦いの革命者
第2章 小西康裕 武道一代―カラテ無頼
第3章 沢山勝と山田辰雄 鬼と修羅―二つの日本拳法