内容説明
人に危害を加えるダニはもちろん、チーズをつくるダニ、森の中で分解者として暮らす人に無害なダニなど、世界に5万種いるダニの多様性を知ることができる本。世にも美しいダニの電子顕微鏡写真を多数掲載!
目次
第1章 春から初夏のダニ(春告げダニ;すごいダニ;ダニが翔んだ日)
第2章 夏のダニ(南海の孤島でダニと遊ぶ;ハチドリとダニ;ダニと僕 ほか)
第3章 秋から冬のダニ(チーズダニをめぐる旅へ;トキと空飛ぶダニを探す;秋のダニ、冬のダニ、雪の下のダニ ほか)
著者等紹介
島野智之[シマノサトシ]
1968年生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了。博士(学術)。農林水産省東北農業研究所研究員、OECDリサーチフェロー(ニューヨーク州立大学)、2005年宮城教育大学准教授、フランス国立科学研究所フェロー(招聘、2009年)を経て、2014年4月法政大学教授に着任。専門はダニ学、原生生物学。タイ、マレーシア、インドネシア、ブータンで研究中。2017年日本土壌動物学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kinkin
103
ダニについて。ダニと聞くと顔をしかめる人が圧倒的だと思う。しかしそんなダニについて研究を行っている。小さいので気がつきにくが様々なところにいるようだ。季節を問わず世界中に。世界には推定で訳42000種がいること、日本には2000種、吸血するものはそのうち1%らしい。あとはミモレットというチーズ(私の大好きなチーズである)にはコナダニが付着していてそれが熟成させ旨さを醸し出しているとか。潔癖症の人は読まないほうがよい本だと思った。図書館本2022/04/17
kenitirokikuti
9
軽く撫でるように頁を捲った。表題の疑問だが、こういう細かい生き物にとって、ヒトの表皮は硬いらしく、口肢の刺し直しをすることはあるそうな。もっとも、イエダニはネズミにつくので現代人とは接触が少ない。あと、ネコにつくノミはヒトの膝から下の足を食うことがある、と。ノミの方が多そうだなぁ2021/06/18
マイアミ
5
★★★ あかり(acari)はダニの学名だそうだ。あかりという名前の人にムカつきを覚えたら、このダニ女!もしくはこのダニ野郎!と言ってやるのがいい。そんなダニに関する一冊だが、人知れずダニが絶滅していたことにショックを受けた。トキと共生関係にあったトキウモウダニが日本のトキの絶滅と同時に絶滅してしまったようだ。今日本にいるトキは中国由来のトキでその羽毛からはトキウモウダニは確認されていないと言う。ひとつの種の絶滅はひとつの種に収まらずミクロなレベルで他の種も絶滅する可能性があることにショックを受けた。2021/08/07
むさみか
4
ダニの電子顕微鏡の写真が怖すぎる 虫の本は割となんでも平気 寄生虫もイケル口ですが これは あかんかった 写真のところは薄目で飛ばして読みました ダニの研究者ですから 勿論ダニのいいところを アピールしてるんですが チーズにつくダニは味には 全然影響してないとか 事実を語っているところにも 好感がもてます2022/11/15
ななこ
4
「刺し口2つ穴はツメダニ類の仕業」とはいえないらしい。 2022/05/18
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