出版社内容情報
・ウィーン幻想派を中心に海外作家
・青木画廊黎明期
・鼎談 黎明期の青木画廊 池田龍雄×中村宏×青木外司×青木径
・青木画廊 アヴァンギャルド
・鼎談 四谷シモン×青木外司×青木径
・青木画廊 第三世代
・鼎談 建石修志×谷神健二×青木径
・青木画廊 新世代
鼎談 コレクター放談 松崎潤×大栗明彦×伊とうはるこ
・対談 青木画廊クロニクル 青木外司×青木径
青木画廊[アオキガロウ]
日本の幻想絵画を牽引して55年。ウィーン幻想派を日本に紹介し、瀧口修造、澁澤龍彦との交流により金子国義、四谷シモンなど多くの作家を輩出する。
内容説明
ようこそ幻想絵画の巣窟へ。ウィーン幻想派の紹介。金子國義、四谷シモンのデビュー。瀧口修造、澁澤龍彦もかかわった孤高の画廊。
目次
ウィーン幻想派を中心に 海外作家
青木画廊 黎明期
青木画廊 アヴァンギャルド
青木画廊 第三世代
青木画廊 新世代
展覧会に寄せられた文章群
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
49
ある展示会に寄せた安部公房の一文「現代の画家たちは存在理由を見つけ出そうとする願望とすべての存在理由から逃亡したいという絶望とのあいだでひきさかれ、美の殺害者としてふるまう行為そのものに創造のよりどころを探し当てているようである。こうした傾向が鑑賞者の拒否にたどりつくのは当然のなりゆきだろう。そうかと言って、見てくれるな触れてくれるなと絶叫しつづけている類の作品には白々しい思いをさせられる。拒絶の商品化くらい時代の精神状況の盲点につけ入った小ざかしい商法もない…」辛辣で的確な洞察か?浅慮で的外れな独断か?2023/06/22
保山ひャン
2
銀座の青木画廊55年の軌跡を記した本。青木画廊というと、金子國義、四谷シモンがデビューした画廊。ウィーン幻想派を紹介した画廊として有名だが、その歩みを彩る幻想レアリスムの作家さんの錚々たる面々と言ったら!美術だけでなく、巻末には展覧会に寄せられた文章をセレクトして載せてあるが、これもまた、凄い面々。読み応え充分な目眩が起きそうな本だった。2018/03/30
monado
1
55年にもわたる、青木画廊の画廊史。それはイコール日本における幻想絵画の歴史とも言える。青木画廊が紹介してきた絵画とともに貴重な証言が語られていて、なかなかにエキサイティングであった。2017/06/05