内容説明
ユーモアと風刺をこめて描く珠玉の喜劇。イギリスのある穏やかな村に暮らすビード姉妹。ともに50代で独身。姉ベリンダはしっかりものながら内気で、地元大執事の妻帯者ヘンリーに30年来の恋心を抱く。妹ハリエットは歴代の若手副牧師の世話を焼き、異性との微妙な関係を楽しんでいた。そこへ新任の副牧師が赴任してきて…。第一次世界大戦後の英国中流生活の雰囲気を伝える傑作小説!20世紀のジェイン・オースティンと謳われる女性作家長篇デビュー作!本邦初訳!
著者等紹介
ピム,バーバラ[ピム,バーバラ] [Pym,Barbara]
1913年イングランド・オスウェストリー生まれ。第二次世界大戦時は英国海軍婦人部隊としてナポリへ。1945‐47年ロンドンの「国際アフリカ研究所」で機関誌『アフリカ』の編集を任される。1950年『なついた羚羊』で作家デビュー。1952年『よくできた女』で評価を定め、上層中流の人情の機微を巧みに描いたことで「20世紀のジェイン・オースティン」と呼ばれる。1960年代以降出版社に刊行を拒否され不遇のときを過ごすも、1977年TLS紙上のアンケート「20世紀で最も過小評価されている作家」で脚光を浴び、奇跡の復活。生涯独身をつらぬき、晩年は同じく独身の妹とオックスフォードシャーの村で過ごした。1980年肺癌で逝去、享年66歳
井伊順彦[イイノブヒコ]
東京生まれ。早稲田大学大学院博士前期課程(英文学専攻)修了。英文学者。英国バーバラ・ピム協会、英国トマス・ハーディ協会、英国ジョウゼフ・コンラッド協会各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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