内容説明
生の軌跡/終わりからの光。“後期”のスタイル。
目次
残景―終わりに抗して(中村邦生)
「晩年」という強度(生野毅)
百歳の後にいたりては―葛飾北斎に見る晩年論(吉村聡)
「今」に招かれる一条の光―小島信夫の晩年様式(猪俣和也)
老い三態(神原芳之)
光る流れについて(山田幸平)
無言の空に映る夢のあと(近藤耕人)
(写真)残映(昼を記憶するために;夜を歓呼するために)(志村邦彦)
時制論(管啓次郎)
転居民(榎本眞理子)
眼差し(向島正喜)
手の抱擁(高橋よし子)
繰り返される話(金井公平)
アイルランドの絵本―『メロウ』と笑い(北文美子)
ハインツ・チェホフスキーの死(神品芳夫)
幽霊を描くカズオ・イシグロ(平井杏子)