内容説明
娘に供えた水を飲むと妻のからだは発光した…恋人や家族の“絆”を断ち切って、新たな出発に踏み出す訣別、わだかまりを残したままの別離―。生と死の絡まる糸を紡ぎ、主人公それぞれの“訣れ”を平明な文体で描いた静謐な五篇。
著者等紹介
澤井繁男[サワイシゲオ]
1954年札幌市生まれ。道立札幌南高校から東京外国語大学を経て、京都大学大学院博士課程修了。専攻は、イタリア・ルネサンス文学・文化。東京外国語大学論文博士(学術)。「雪道」で、“200号記念・北方文藝賞”“第18回北海道新聞文学賞佳作”受賞(1984年)。現在、関西大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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