アカシアの町に生まれて―劉鴻運自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784892192753
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0098

内容説明

資産家劉家に生まれながら、時代の荒波に翻弄される嫡子鴻運。“満洲国”、解放戦争、復員してからの大鳴大放と「右派分子」の烙印、投獄、そして農村での過酷な「労働改造」―幾多の辛酸をなめながら、ついにアカシアの町に帰る日が来る!名もなき市井人の目で見た、20世紀中国の激烈な個人史。

目次

第1部 わが幼少年時代(出生;小さな王様;土佐町公学堂へ ほか)
第2部 青年・壮年・老年時代(解放戦争の中で;南進・朝鮮戦争・空軍;復員、生まれ故郷の大連へ ほか)
終章 再会―忘れえぬ同窓会(大連・周水子空港;あいさつを準備;南山賓館でのつどい ほか)
訳者による、少し長めの「あとがき」

著者等紹介

劉鴻運[リュウホンユン]
1929年6月18日大連市に生まれる。大連市土佐町公学堂から1941年4月、大連南山国民学校3年生に転入、1945年3月、同校卒業、山東省済南市・正誼中学校中退。1948年春中国人民解放軍に志願入隊、解放戦争に参加、1954年冬退役し大連に。1955年大連市甘井子区周家街小学校の教員になるが、1957年、「右派分子」と認定され失職、裁判で有罪とされ下獄。1958年から9年間、服役。釈放後大連へ。1969年から13年間、志願して一家で遼寧省復州城鎮の農村に「下郷」。1982年大連に一家で戻り、以後は年金生活者として大連市に居住

田所泉[タドコロイズミ]
1932年8月10日大連市に生まれる。1941年6月~1944年9月大連南山国民学校で劉鴻運と同級生。東京大学経済学部卒業(1957年)。1957年4月~1995年6月(社)日本新聞協会事務局に勤務。1958年12月~2005年3月新日本文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アンゴ

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1929(昭和4)年中国大連に生まれた、一般の中国人である著者が、日本人学校を終戦の年に卒業し、日本人同級生と再会を果たすまでの半生を飾ることなく事実に則して記述しています。 面子を重んじる中国人であることを考えれば、 おそらく特別ではない一中国人民の、それでも日本人から見れば激動の、正直で率直な回顧録です。 縁はありませんが、著者は私の亡父と同じ年齢で、且つ同じ1945年という特別な時に、大連の同じ空気を吸っていました。その後の手にした半生には余りに差があります。解放戦争、朝鮮戦争、文革との関わり方、そ2006/10/09

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