内容説明
死んだ五平が生き返えり、見てきた地獄の恐ろしさを語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベル@bell-zou
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これは凄い。教訓どころか確実にトラウマになりそうな残酷で壮絶な地獄絵図。でも、地獄は怖い、だから悪いことはしない、死にたくない、という単純さだけではなく、同じ痛みが自分にも返ってくるんだよ、という想像=思いやり、に繋がるといいのだけれど。[2003年発行 縮刷版]1784年(天明四年)に江戸の絵師が描いた16幅の絵巻(千葉県安房郡三好村延命寺所蔵)を元に構成。2020/11/15
MIRACLE
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江戸時代(18世紀末)の絵巻に、室町時代の「平野よみがえり草紙」などを元に中村真男が文章を書いている。地獄におちた五平が、おじぞうさまの口利きで延命、地獄の宣伝をひきうける。五平「おじぞうさま、どうかおたすけください」。地蔵「わたしができるのは、おまえたちのくるしみをいっしょにくるしむこと。くるしみをやわわげてやること、それだけです」。地蔵は無力!2012/07/31
chino
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地獄の様子がおどろおどろしく描かれていて怖かった。子どもが見たら怯えそう。でも、そんな理由で生き返らせてくれるなら、生き返った人がもっとたくさんいるんじゃない? と思ったり。2012/07/19
チタカアオイ
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【図書館】2012/07/18
printemps
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古い絵巻をもとに 子どもたちに地獄 死ぬことの怖さを知ってもらいたいと作られた絵本。血が吹き出ていたり 地獄は本当に怖いと思います。悪いことをするとエンマさまのところに連れて行くよーと 小さい時に教えてもらうことも大事かも。2024/05/28