内容説明
崩れゆく日本の家族。老いを迎え苦悩する夫を必至に支える主婦を主人公に、都会に逃げた息子、娘たちの姿を通して、日本の家族のありようを描いた力作長編600枚。
著者等紹介
一之瀬綾[イチノセアヤ]
1932年、長野県の農家に生まれる。1969年、小説「春の終わり」で第12回農民文学賞受賞。1976年、小説集「黄の花」で第16回田村俊子賞受賞。〔主な著書〕『黄の花』(1976年、創樹社)『遠い朝』(1981年、檸檬社)『独り暮らし』(1982年)『それぞれの愛』(1984年)『生き継ぎて』(1985年)『そして、夏へ』(1987年)『幻の蒼き湖』(1992年、以上筑摩書房)
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