内容説明
院展出品作を中心に代表作６２点を収録。出世作「仏教伝来」（第４４回院展）から、第９１回院展「神峰黄山雲海図」まで、全掲載作品に美術館学芸員らの解説付。
目次
仏教伝来
天山南路（夜）
入涅槃幻想
出現
建立金剛心図
原始の眠
仏説長阿含経巻五
日本美術院血脉図
卑弥呼壙壁幻想
日本列島誕生図〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アヤ姉
13
しまなみ街道を旅した時「平山郁夫美術館」に行った。のどかな島の静かな場所。そこに広がっていた古代日本とシルクロードの世界に浸る。同じ場所でも朝と宵で違う印象。例えば黄河。オレンジ色の生命の煌めきと静謐な銀色。厳島は色彩美と灯籠に照らされた静けさ。宵の作品はどれもぐっと胸に迫る。原爆後の広島を描く「広島生変図」と万里の長城の端、嘉峪関(かよくかん)を描いた「渺々たる長城終竟嘉峪関」が並んでいるのがなんともいえず。どの絵も淡い輪郭に縁取られて優しい雰囲気。「八雲立つ 出雲路古代幻想」が特に好き。2017/10/01
よう
7
この本ではないのだが、探せなかったので。「平和への祈り」広島、長崎市長との対談が考えさせられた。2022/08/02
うさこ
4
平山郁夫さんの代表作と解説。美術館では、解説を読み絵を眺めと慌ただしい。何度も見たことのある作品ですが、本になると別の味わい方が出来ました。2014/07/11
ty.
2
平山さんの絵の、指先を温かい砂に沈めた時みたいなじんわり染み込む色が好きです。2007/09/24
