文化の多様性と通底の価値―聖俗の拮抗をめぐる東西対話

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  • サイズ A5判/ページ数 305,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784892055317
  • NDC分類 118
  • Cコード C1010

内容説明

“グローバリズム”への挑戦。「文化の多様性」がもたらす豊かさとその魅力を解明し、「文化の画一化」が不毛の世界を招くことを提示。文明間の対話の本質、「共生」による「共成」を視野にいれ、文化の独自性を尊重しつつ、人類が共に生きるべき“通底の価値”を探る。ユネスコ六〇周年事業としてパリで行われた国際シンポジウムの記録。

目次

1 歴史に見る東西の出会い(儒教倫理と東アジアの近代化の精神;フランス政教分離原則(ライシテ)における文化移転の影響 ほか)
2 対話の“担い手”と手段(文明間の対話の道としてのシルクロード;社会システムと価値システム―対話の道の立役者としての遊牧文化 ほか)
3 文化の多様性と価値の多元性(宇宙の視点から見た現代文明の新しい見方;道徳理論の一基盤としての科学的人間概念 ほか)
4 文化移転に見る現代性の影響(儒教的価値―近代ヨーロッパの誘因;東アジアと共通価値の進化 ほか)
5 多様な世界における通底の価値(平和な文化のための「和」概念の更新;なぜ「市民社会」だけでは充分でないのか ほか)

著者等紹介

服部英二[ハットリエイジ]
1934年生まれ。京都大学大学院にて文学修士。同博士課程修了。仏政府給費留学生としてパリ大学(ソルボンヌ)博士課程に留学。1973~94年ユネスコ本部勤務・首席広報官、特別文化事業部長等を歴任。その間に「科学と文化の対話シンポジウムシリーズ」、「シルクロード綜合調査計画」等を実施した。94年退官後、ユネスコ事務局長顧問、麗澤大学教授となる。現在道徳科学研究センター教授・研究主幹、麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、国際比較文明学会副会長、地球システム・論理学会理事、日本比類文明学会名誉理事、日仏教育学会名誉会員。1995年フランス政府より学術功労賞オフィシエを授与さる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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