内容説明
あなたは、今どこに向かっているのか。高名な禅僧にしてベストセラー作家の、魂に滲み入る珠玉の随筆集(全63篇)。
目次
火田民の小屋で(一九九二・六)
思いを種子として埋めよ(一九九二・七)
古い手紙のなかから(一九九二・八)
私の休息時間(一九九二・八)
星空の話(一九九二・九)
谷川のほとりで(一九九二・十)
河のほとりの東屋で(一九九二・十一)
落ち葉は根に還る(一九九二・十二)
カササギの声を聴きながら(一九九三・一)
戒の功徳(一九九〇・五)〔ほか〕
著者等紹介
法頂[ポプチョン]
1932年、韓国全羅南道海南に生まれる。朝鮮戦争(1950‐53)が終結した翌年、24歳(数え年)で発心。暁峰禅師のもとで出家。同年7月受戒して僧となる。暁峰禅師に従い智異山双渓寺、海印寺禅院などで修業を積む。60年、通度寺の耘虚和尚の下で『仏教事典』編纂に参加。翌年刊行。『ハングル大蔵経』の訳経委員を務める。60年5月の軍事クーデターから始まった軍事独裁に抗して、張俊河、咸錫憲を中心とする民主守護国民協議会および維新撤廃改憲運動に参加。75年の「人民革命党事件」を機に運動から身を引き、曹渓宗の大本山曹渓山松広寺にこもる。本山裏山の庵跡に仏日庵を再建して独り自炊生活を始める。松広寺修練院長、『普照全書』編集委員。76年、随筆集『無所有』刊行。著書やテレビ出演によって有名になった法頂禅師を一目見ようと大勢の人々が松広寺や仏日庵に押しかけるようになった。92年4月、ついに、すべてを捨てて身を隠す。「隠遁」しているとはいえ、衆生済度の初志を忘れない法頂禅師は、時にソウルを訪れ、社会浄化運動である社団法人「マッコヒャンギロップケ」および市民の精神修養道場・吉祥寺を主宰している
河野進[コウノススム]
1939年東京に生まれる。1969年上智大学文学部哲学科博士課程中退。1970年より出版社勤務。1999年退職。現在、翻訳家
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