内容説明
「動の人」と「静の人」、環境考古学者と哲学者が、鋭く問い、柔らかく考え、わかりやすく語り合った、21世紀文明の諸問題。知の最前線から語り尽くした文明論的対論篇。
目次
1 現代文明を問う(同時多発テロ後の世界;統合と分散―支配の論理の危険性 ほか)
2 科学における物語性(文明の膨張と現代技術の問題;西洋文明を育んだ風土 ほか)
3 大衆社会化と文明の未来(動物文明・植物文明;近代科学技術と文明 ほか)
4 文明・自然・モラル(母権制社会の自然との共生;文明と倫理 ほか)
5 宗教の原点を見つめて(宗教の起源と発展;自然風土に根ざした宗教 ほか)
著者等紹介
小林道憲[コバヤシミチノリ]
哲学者。1944年福井県生まれ。1972年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。1972年~福井大学教育学部講師、助教授、教授。現在、福井大学教育地域科学部教授・麗沢大学比較文明文化研究センター客員教授。専攻は、哲学・文明論
安田喜憲[ヤスダヨシノリ]
環境考古学者。1946年三重県生まれ。1972年東北大学大学院理学研究科修士課程修了。1974年東北大学大学院理学研究科博士課程退学。広島大学総合科学部助手をへて、理学博士。1988年国際日本文化研究センター助教授。1995年麗沢大学比較文明文化センター客員教授。現在に至る。1996年中日文化賞受賞。フンボルト大学客員教授。1997年~1999年京都大学大学院理学研究科教授。1991年~1994年文部科学省重点領域研究「文明と環境」。1997年~2001年文部科学省COE拠点形成プロジェクト「長江文明の探求」などのビッグプロジェクトのリーダーをつとめる。2001年11月、クロホード賞の候補に日本人としてはじめてノミネートされ、ノーベル財団の招待でスウェーデン王立科学アカデミーで講演。専攻は、環境考古学。古代文明の比較研究。「環境考古学」という新たな分野を日本で初めて確立。1980年には、日本文化が森の文化であったことを初めて実証。古代文明の盛衰と環境変動とのかかわりを世界的スケールから研究し、自然科学と人文科学の学際的研究に取り組んでいる
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