内容説明
舞い立つカゲロウ、きらめく川面に躍るマス。エイヴォン川のほとりの田園地帯でマスや水鳥を遊び相手に育ったソーヤーは、何よりもなりたかったリバー・キーパーとして生涯を過ごし、川辺の自然の維持に心を砕いた。そして独自の観察により、現代のニンフ・フィッシングの礎をきずいた。ソーヤーほど川と川に棲む生物たちを知りつくした人間は数少なく、自然を見つめるその眼差しは正確で、深い愛情に満ちている。本書は、川を守り、川に生きた男の物語である。
目次
1 水車小屋の少年(第1章へのまえがき;水車小屋での幼年時代;父と大パイクに罠をしかける;マスを素手でとる;フライ・フィッシングとフライにかかったパイク;ラットンの田園詩;破れない服;スズメバチの巣での災難;日射病、バン、ジャック・ブーツ;アルフィが水にのまれ、水中に消える;大ウナギ;少年時代の終わり)
2 川辺の男(10代のソーヤー;20代から30代のソーヤー;サー・グリムウッド・メアーズ;テレビで釣りを生放送する;川の守り手;ソーヤー・ニンフを巻く;ソーヤーの釣り術;友人たち;リバー・キーパー―エイヴォン川が蘇る;埋もれた宝;心やさしい罠;私のソーヤー像)
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