内容説明
今日の日本は、物質文明の発達と近代医療によって、世界で1、2を争うほどの長寿国となった、しかしその反面、ボケ老人問題、ストレスの多い生活からくる現代病が成人はもとより、若年層までひろがってきている。そこで本書では、保健所長として大衆医療の現場にたずさわってきた著者が、「本来の健康」とは何かを問い、そこから「健康で長寿」の道であるブッダの医学を通覧する。
目次
1 ブッダガヤからみたインド
2 ブッダと初期仏教
3 大乗仏教と密教(大乗仏教の興起;タントラとはなにか;タントラの起源;密教の出現;後期密教とタントラ)
4 仏典にみられる医療(古代インドの医学書;古代インドの医療;医療・薬物記事のある経典;名医耆婆の治療)
5 仏教医学の変遷(紀元前2世紀の仏教医学;仏典にみられる薬物)