内容説明
クローシュ渓谷でのバザールの謀略による王女軍敗戦に端を発したグラミア王国王女イシュリーンによる王家反乱軍の蜂起。偶然ながらも王女を救ったナル、“雷神”と呼ばれた傭兵ダリウスとモルドバ伯爵マルーム、オデッサ伯爵ルヒティをはじめとしたグラミア各地の諸候の協力によりルマニア地方の制圧を成し遂げた王女軍だったが、迫り来る帝国軍の脅威に対抗する為にも、ウラム公爵バザールから王家を取り戻すべく、王女達は次なる戦いに身を投じる事となる。敵は国務卿ウラム公爵バザール―果たして王権奪取は成るのか!?
著者等紹介
木根楽[キコンラク]
『小説家になろう』上で、2012年初夏から2014年夏までの約2年間、作者として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
9
やばい、泣いた。2019/03/27
nas
6
【オススメ】良いなコレ、謀略をもって事を為してる感じが良い。その系統だと後味が悪くなるものだけど今のところその辺が結構さっぱりしててちょうどよく好きな感じ。軍師がらしくなってきた。あとがきによると今回はサブタイトルが「涙」ってことでピッタリだと思うけど、サブタイトルの表記がどこにもない気がするんだよな…、web版の時の話か付けるなら的なことだったのかな2020/04/23
dorimusi
5
Kindle Unlimited.2巻目。王権奪取してウラム公領の弱体化?も完了して、帝国も押し返すことに成功まで。こう書くと2巻は一気に話し進んだな。 面白いと思いながらもイマイチ乗り切れないのは、キャラの印象がブレてイマイチ勘定移入できないところなんだろうな。ルヒティがあまりに想像通りの役割でちょっと醒めたのとナルがあっさり周囲の信頼と地位確立してる違和感と、ナルが残酷な作戦に至る過程がなくてなんか理解できない。イシュリーンはなんか女の子感だしてるし。こういうのは女が強い方が良い気が・・・。2024/11/26
すがはら
4
ナルとイシュリーンの関係は、この先2巻分くらいはお互いに気持ちをハッキリと示さないままに引き延ばしを図られるかと思っていました。まあ、ジレジレ展開のイシュリーンも思いのほか可愛かったですが。戦闘の方は、ナルの作戦が当たって逆転でスッキリ!という風ではないのでモヤモヤ感ありです。敵もしぶとく残っているので。その分、話に厚みが出るのでしょうが。人の命が軽いですね。そして攻めこんでおいて「許さない!」とか、人は勝手です。やはり一神教は嫌い。2017/09/18
ごんぞう
3
★★★★。ナルとイシュリーンの関係性も素敵だけど、それと同じくらい、ナルとアブリルとの関係も良かった。どっちも応援したくなるって中々ないなぁ。蛇目野郎には同情の余地があれ、やはり腹が立ってしまったのはすっかりナルの目線で読んでいるからかも。ルヒティの決意には感涙です。 2019/03/18