内容説明
グラミア王国と神聖スーザ帝国の争いが激化の一途を辿る中、自ら戦場に立ち続けるグラミア王国の王女イシュリーン。撤退の最中、敵兵に追い詰められたイシュリーンだったが突如現れた謎の青年ナル・サトウに偶然ながらも命を救われる。後に、女皇イシュリーンと呼ばれ、周辺諸国を斬り従えた女傑と、彼女を支えた事で亡国の大軍師と呼ばれたナル・サトウ―二人の出会いが激動の時代の始まりを告げる…
著者等紹介
木根楽[キコンラク]
『小説家になろう』上で、2012年初夏から2014年夏までの約二年間、作者として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
30
随分と昔、小説家になろうで読んで心に残っていた物語、書籍化していたのを知らずこの間購入し、今になって読みはじめたのですが、いや、やはり面白かった。 小国の中で命を狙われる王女イシュリーンと、唐突に日本からこの世界に飛ばされてしまった青年ナル・サトウ。良い具合に細かなところは忘れているので、完結まで楽しんでいきたいと思います。2025/09/14
こも 旧柏バカ一代
10
言語は英語で、西暦が旧暦との歴史がある未来。 そこに急に彷徨って来た過去の青年。他国が侵略して来て迎撃をしようとしたら、父親に裏切られた王女。 って出だしはアルスラーン戦記に似てるかな?2019/03/27
コウディー
9
非常に面白い。 どのキャラにも2面性があるのがいい。特に主人公のイシュリーンは、強さと弱さの2面性があって、矛盾する自身の考えに揺れ動く様が読んでいて面白かった。 また、戦記要素·異世界転移要素·恋愛要素がちょうどいいぐらいに調和しているから読んでいて全くダレないところも良かった。2024/09/20
nas
7
これは結構好きだな。姫騎士と軍師系の戦記かな。地味だけど地に足のついてる感じがいいですね。軍師が異世界転移系だけど特殊な能力は無く、短いとはいえ勉強のために一旦姫から離れるみたいな地固めがいいよ。今のところ軍師の異世界転移要素はあまりないけど世界観を知らないキャラを使うってパターンは好きだしなんかありそうな感じはある。しかし、元は何してたのかと思ってたら人工知能の研究者とはエリートを引っ張ってきたな。まぁそれなら大抵のことはできるんじゃない?くらいの印象は持てるが。良い感じなので続きも行こう2020/04/23
すがはら
7
最近お馴染みの異世界転生かと思ったら、超古代文明と来ましたか。昔のSFっぽくて良いです。全体に硬派な印象ですが、そんな中でのイシュリーン王女の乙女な内心の吐露が可愛すぎてうろたえてしまいます。どうしてこんなに素直でいじらしい女性に育つことが出来たのでしょうか。主人公のナルも健気だし、二人の関係にニヤニヤモゾモゾしながらの読了でした。2017/09/04