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内容説明
願いを現実にする病、『幻想病』。少女ルータが目覚めると、そこは幻想病によって変質した不思議な世界だった。ルータは初めて会った他人、シノツクと一緒に東京を目指す。幻想病によって変質し、文明が崩壊した近未来の現代世界を旅していく、情緒と哀愁の入り混じった旅の物語。
著者等紹介
西村悠[ニシムラユウ]
電撃文庫『二四〇九階の彼女』で作家デビュー。アドベンチャーゲームのシナリオライターとしても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
14
この作者さん、滅びた後の世界的なの好きなんだなという感じ。最後は救いがあってよかった。あのまま終わるとルーターさんがなぁ…。2019/01/06
サキイカスルメ
11
『幻想病』という願いを現実にする病で人類が終わりかけている世界。そんな世界で目を覚ました記憶喪失の少女ルータが、彼女の傍にいた男性シノツクと東京を目指して旅するファンタジー。終末世界旅の短編連作っぽい1冊完結もの。好き、とにかく好き!ルータがすごく好みな主人公なんですよね。最初は感情の起伏の少なかった女の子が、徐々に感情豊かになって愛を知っていくのが、たまらなく好きなのよ……。ずっと頼れる男性だったシノツクが、最後の方で見せた少しヘタレな部分もよかったです。家族のお話としても、とても温かくて好きです。2022/03/20
K
9
感動的。心に残る良い話でした。でもこれはライトノベルで成り立つ…のか??2014/10/12
しゅんち
6
人の望みを現実の世界に顕現させる幻想病と、その幻想病により周りから居なくなった人類を探すために旅立つルータとシノックの旅の始まりから終わりまでの物語。物語に出てくる人の望みはみな家族、恋人などの他人との関わりの重要性を根源とするもので、作者の他者に対する考えを伺わせるものでした。最後の展開は意表をつくものではなく多くの読者が望む一つの終わり方だと思います。予定調和的ですが、嫌いではありません。2013/05/11
サキイカスルメ
6
登場人物は主人公の記憶喪失の少女ルータと、彼女が目を覚ました時にいた唯一の人物シノツクがメインです。ルータは大変好みの主人公です。最初は希薄だった感情や表情がどんどん芽生えていく彼女が可愛くて可愛くて。シノツクさんに愛されまくればよいと思います。 シノツクさんは、頼れる男前でした。そんな彼が最後の方で見せた少しヘタレの部分もよかったです。 たとえ世界が終わっても、あなたがいるなら、あなたといられるならそれでいい。それだけが自分の願い、自分の幸せ。そんな答えに辿り着いた二人の素敵な愛の物語でした。2012/03/26