内容説明
国技・大相撲ははたして生まれ変われるのか?ふたりの横綱を育てた名伯楽が、揺れる角界にモノ申す。
目次
第1章 礼という、かたちなき力をはぐくむ。土俵の気品を取り戻すために
第2章 トップとは、組織の象徴そのものである。横綱とは、何か
第3章 組織改革は、意識改革から始まる。大相撲は今が生まれ変わるチャンス!
第4章 競争力をはぐくむ、愛情・人情・非情。親方と部屋制度
第5章 「昔は良かった」で済ませてはいけないことがある。力士の粋はどこへ行った
第6章 前進をやめた瞬間に、後退が訪れる。「大相撲が面白い!」といわれるために
著者等紹介
北の富士勝昭[キタノフジカツアキ]
第52代横綱、NHK大相撲専属解説者。1942年北海道生まれ。57年出羽海部屋へ入門し、春場所、初土俵を踏む。63年11月場所、十両では史上3人目の15戦全勝優勝。64年1月場所では13勝2敗の新入幕力士最多勝記録を打ち立てる。66年大関昇進、千代の山(第41代横綱)の出羽海部屋からの独立に同行し、新生・九重部屋へ移る。70年、3度目の優勝を経て、第52代横綱に昇進。71年3月場所からは、ライバル玉の海(第51代横綱)と交互に優勝を争う「北玉時代」に、ファンはわいた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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makimakimasa
7
S30年代前半は手刀切ってないとか、現役時代のハワイ巡業はアロハシャツで歓迎会など引き合いに、昨今の行き過ぎた品格批判に苦言を呈す。綱取りのハードルは昔と比べて高いと現役陣に同情も(カド番大関もS44年まで2場所連続負け越し)。一方で目上への張り手やインタビューの笑顔を挙げ、相手に敬意持てと釘も刺す。かばい手や死に体しかり。押すは忍すに通じる。体重は130~160㎏で十分。S6年に土俵13→15尺に変更、S32年に月給制、S40年に部屋別総当たり制開始はトレビア。50万枚売れた『ネオン無情』聞いてみたい。2021/01/20
Momoko Yamamoto
1
私は北の富士さん結構好きなので、面白いなーと思いながら読みました。印象に残ったのは、アマチュアでは勝つ相撲を教え込まれるが、プロでは押す相撲をたたき込まれるということ。アマチュアは競技、プロは神事ってことか?2014/09/13
さわら
0
初場所の〝休場〟が淋しくて、思わず読んでしまった。7年前の本だけど、古くなっていない。この頃から、稀勢の里を推していた。横綱、おめでとう。2017/03/12
くーぱー
0
相撲の実況中継での歯に衣を着せない解説さながらに、角界をバッサバッサと斬っていて実に楽しい一冊。2015/02/27
はらぺこ亭
0
短いコラムから、かつての相撲界の様子や相撲界の常識などが把握できておもしろかった。 土俵がない力士全員長屋住まいの小野川部屋。そこに所属していた信夫山関の「今、一丁」、今のぶつかり稽古とかつてのぶつかり稽古の違い、相撲中継を見ながら仲間と口角泡を飛ばして議論した新弟子時代など、北の富士さんが現役時代、親方時代の話は、特に熱くてワクワクする。2014/06/18
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