内容説明
この本は、若い教師や教師を志す学生たちへの私のメッセージである。教育の理念、生徒への共感、父母や地域社会との連帯、教師の自己確立、実践の方向感覚、授業論、LD児や不登校児との営みなどについて触れ、最後に、ベテラン教師といわれる人たちへのメッセージと、教師という職業を生きぬいた人の生と死の記録をつけ加えた。
目次
第1章 異質集団の共生と共学―戦後民主教育の理念を支えたもの
第2章 子ども・生徒を対等な人間として感じとる―教育の奥行きと豊かさ
第3章 授業における発見性と総合性―私の自主編成教材と授業の展開
第4章 クラブ活動、集団創作劇の実践―子どもとともに創る喜びを求めて
第5章 親のない子どもたちの魂の叫び―孤独のなかの連帯を求めて
第6章 父母との連帯を深める―全国ネットの学級通信をとおして
第7章 地域社会のなかへ―紙芝去『善財童子ものがたり』をもって
第8章 LD児・タミオとの営み―学習と表現活動が補い合って育つ
第9章 子どもが心を開くとき―緘黙児・ワタルの屈折した求愛のサイン
第10章 不登校児・タケオの再生の軌跡―学ぶことの意味を学ぶ
第11章 教師の居場所が崩壊するとき―時代の相の変容のなかで自分を創り直す
第12章 ある女教師の生涯、人生の最後の輝きとしての死
-
- 和書
- 保育する目を創る