内容説明
マチス、ピカソ、カンディンスキーからローリー・アンダーソンまで、混沌とした集合体、20世紀美術の解体と再生。反伝統への情熱=アバン・ギャルドの試行錯誤を80年代の視点で記述していく同時代的美術史。
目次
フォーヴィスム
表現主義
キュビスム
ピュリスム
オルフィスム
未来派
ヴォーティシズム
ダダ
シュルレアリスム
絶対主義
デ・スティル
構成主義
抽象表現主義
キネティック・アート
ポップ・アート
オプ・アート
ミニマリズム
コンセプチュアル・アート
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
18
PARCO出版の本、久しぶりに二段組の本を読んだ。元々美術は小さい頃知人の画集で見たダリに心奪われたのが原点かも、その後19歳位にデュシャンに嵌り今に至る。フォービズム以前の印象派とかは、今でも興味はあまり無い。1900年からが好奇心の対象みたい。だが今ではシュールレアリスムではダリは虚仮威しでマグリッドの方が上ですね。『ダリの絵は不穏ではあるが、マグリッドの絵のように崩壊的では無い。』に納得。収穫は坂本龍一の「B-2 UNIT」のジャケの下半分は、構成主義のエル・リシスキーからの引用と分かった事。2024/07/15
sakanarui2
3
ミニマルアート、コンセプチュアルアートの展覧会を見たので復習をしたくて、20年以上振りの再読。ほぼ同時代の、まだ評価の定まっていない運動について書かれている部分もあり興味深い。2度の大戦を経て、変わりゆく世界・価値観と格闘したりそうでもなかったりする西洋美術の世界はやっぱり面白い。2022/06/09
-
- 和書
- 花影孤心