内容説明
芸術とは何か。演劇とは何か。近代演劇の「到達点」と現代演劇の「展望」を指し示す。
目次
都市に祝祭はいらない
「随筆」50年目の墓参
「演劇論」前衛と啓蒙と
「評論」人生のすべてがつまっている
与那国、夢の日々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
38
前著と構成は同じで、前半では著者の演劇論が実践的に形を変えて論じられています。「作品のテーマが分からない」「作者の言いたいことは結局なんだったのだ?」という反応は近代演劇のフレームワークに留まるもので、著者は現代アートになぞらえて演劇観を更新していきます。ただ、そうすると現代演劇は孤独の観客に受け入れられ、自虐的にその理解者は少ないことを嘆いています。ということで布教活動のようなワークショップの動機がみえてきます。「あとがき」で竹田青嗣の現象学を出発点としているとあり、この一言で多くを理解します。2022/06/13
mstr_kk
5
超久しぶりに読みましたが、読むにたえず。この本の著者は、教養のない薄っぺらな演劇人だったんだなということがよくわかり、愕然としました。たとえば18ページの「近代文学における自然主義とは、自然であることに価値があるのではない。「自然に」主題を受け渡すことができることに価値を置くのだ」という文なんて、何から何まで間違っています(自然主義の「自然」が自然科学の自然であることを知らないだけでなく、きっと自然主義文学なんてひとつも読んだことがないのでしょう)。0点。2022/12/05
Rusty
2
これまで読んだ平田オリザの本では、彼の芸術観が提示されているという面では一番面白かったと思う(日本語論としての『対話のレッスン』の面白さは別として)。「単調な日常から来る旧来のストレスとは異なるこの「都市のストレス」は、従来の、単なるストレス発散型の祭りだけでは解消できない。刺激によってストレスを発散させようとしても、刺激はより強い刺激を要求し、際限のない欲求は新たなストレスを生み出すだけだ」2016/11/21
mogcom
0
平田オリザは最近の新書を読めばだいたいまとまってるけど、おんなじことを何度も何度も読んでいくのもまた楽しい。2011/06/24




