感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
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この本が、お決まりの感動、単なるイイ話に終わらないのは、生徒たちにただよう「田中邦衛っぽさ」のせいだ。山田洋次監督の映画「学校」のモデルとなった夜間中学の先生が書いたルポ。映画で田中邦衛が演じたイノさんも実際にいた生徒がモデルになっていて、この本に出てくる。ここでいう「田中邦衛っぽさ」とは田中邦衛のセリフ回し、演技にあるような「はみ出し具合い、こぼれ具合い、ズレ具合い」のことで、生徒たちのナマの言葉や生きざまには、学校の先生の生真面目で熱のある文体にはおさまらない笑えて泣ける凄みがあった。2016/01/11
hose1239
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学ぶことのすばらしさを教えてくれた本。自分のいやらしい上昇志向がたたきのめされた。