内容説明
江戸期、明治維新、転向と敗戦、高度経済成長、そして東日本大震災―。「開かれた国」であるがゆえに未だ生成途上にあるこの国の歴史と未来を、フランス人哲学者が浮き彫りにする出色の論考。
目次
序 事例としての日本
第1章 前‐近代化のプロセス―徳川時代の知と権力
第2章 近代化の条件
第3章 近代化の思想
第4章 近代性
第5章 近代化の終焉と近代の超克
第6章 近代の回帰―「知識社会」へ
結論 解体から再建へ―日本はどこへ行くのか?
著者等紹介
リウー,アラン=マルク[リウー,アランマルク] [Rieu,Alain‐Marc]
1947年生まれ。国立高等師範学校卒業後、パリ第一大学において国家博士号取得。ストラスブール大学教授として現代哲学の教鞭をとっていた1989年、初めて日本の大学から招致を受ける。1992年から95年まで、東京日仏会館の研究員。以後、アメリカ、東アジア、ヨーロッパ各地で客員教授を歴任。現在は、リヨン大学教授、および国立高等師範学校リヨン校東アジア研究所(CNRS所属)研究員。専攻は、知、権力、社会の関係性。バブル崩壊後から福島の原発事故に至る日本の変遷を比較研究的観点から分析している
久保田亮[クボタリョウ]
1977年、神奈川県に生まれる。ニース大学比較文学修士号。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専攻は、フランス文学。現在は、翻訳家。専門は、文学、美術。翻訳業の傍らライフワークとして、ヨーロッパにおける東洋、知識人の国際的移動、近代とアイデンティティの問題を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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