著者等紹介
塩塚秀一郎［シオツカシュウイチロウ］
１９７０年、福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、パリ第三大学博士課程修了（文学博士）。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専攻、フランス文学・文化
久保昭博［クボアキヒロ］
１９７３年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。パリ第三大学博士課程修了（文学博士）。現在、京都大学人文科学研究所助教。専攻、フランス文学、文学理論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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梟をめぐる読書
14
「一行ごとに10のパターンから組み合わせ可能な14行詩」という発想によって、わずか10篇分の詩からその14乗＝100兆通りのソネットを引き出すことを可能にした、異色の実験詩。一見、アイディアさえあれば誰にでも実現可能かと思われるがじつはそうではなく、〈詩の言語〉としての美しさは当然のこと、いかなる組み合わせにおいても人称や時制、文法上の諸規則において乱れが発生しないようにするなど、クノーの文学者としての技術があってこその作品となっている。14行詩版『文体練習』ともいえ、言語のもつ無限の可能性に震える一冊。2013/07/20
とまと
5
こんな本もあるんだなー。2013/09/07
弟子迷人
3
ハサミは入れられないお友だちへ！＞＜ 「100兆の詩篇ビューワ」というのがあるよ☆ http://www.mandarin-orange.net/wlog/?page_id=1603
保山ひャン
1
作者レーモン・クノーによると、シュルレアリストの「妙なる屍」よりも、むしろ「いかれた頭」という子供向けの本に触発された、という実験的というか遊戯的な詩集。絵本のアイディアを言葉の本に応用、というのはまだまだいろいろ出来そうだ。2015/05/08
悸村成一
1
本編は10編のソネットだが、これを組み合せれば 10の14乗 に詩が出来上がるという実験的な詩集。2億年近い年月読めるとか……。遊びの一種でしょう。原著1961年刊。今回、2通り（2回）しか読まなかった。図書館本。2013/09/25
