フィクションのエル・ドラード<br> ただ影だけ

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フィクションのエル・ドラード
ただ影だけ

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784891769505
  • NDC分類 963
  • Cコード C0397

内容説明

1979年、ソモサ独裁政権の崩壊を目前に控えたニカラグア、ソモサの私設秘書官として権力の影で活動していたアリリオ・マルティニカは海から逃亡を企てるも革命軍に捕えられ、独裁政権の悪行に加担した嫌疑で民衆裁判にかけられる…。証言、尋問、調書、供述、手紙。事実のなかに想像を巧みに織り交ぜ、鮮烈な描写と圧倒的な語りの技法のもとに、歴史的事件の裏側をフィクションの力で再構築する現代ラテンアメリカ文学の新たな傑作。

著者等紹介

ラミレス,セルヒオ[ラミレス,セルヒオ] [Ram´irez,Sergio]
1942年、ニカラグアのマサテペに生まれる。1964年、レオン国立自治大学法学部卒業。ジャーナリズムや教育関係の要職をこなした後、70年代半ばから反ソモサ独裁ゲリラ組織のサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)を支援する。84年~90年はサンディニスタ政権の副大統領としてダニエル・オルテガ大統領を支えた。95年、サンディニスタ刷新運動を率いて大統領選挙に出馬するも敗北、以後文学活動に専念

寺尾隆吉[テラオリュウキチ]
1971年、愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授。専攻、現代ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユーカ

29
2017年の1冊目は、南米ニカラグアの海岸でアタッシュケースを持った男が拘束されるところから物語が始まった。旧政権の中核にありながら、スキャンダルによって地位を追われた男の姿が、尋問と数々の証言や記録などによって浮かび上がる。練り込まれた史実によって、物語としてはギリギリの質量がある。説得力は申し分ないんだけど、情報量や表現の仕掛けが多い。序盤は相関図を書きながら読んだ部分もあった。50Pくらいまでいけば、自然とすべてが頭の中で組み立つようになるし、そこまで我慢する価値も十二分にある! 達成感が半端ない 2017/01/09

かわうそ

19
解説によると史実と虚構が入り混じった物語になっているとのことだけど、資料の出典や人物紹介・年表まで含めてすべてを徹底的に作り込まれたフィクションとして楽しんだ。非常に濃密で読み応え抜群。面白かったです。2013/09/09

長谷川透

19
独裁への革命の文学と言えば、ラテアメ文学お馴染みのもので、この小説もニカラグアという馴染みのない国を扱っている以外はとりわけ新鮮味がなく、異国の歴史小説として教養を深めるだけに終わってしまった、と先ほどまでは思っていた。ところが今は驚いている。史実に忠実に書かれている小説とばかり思いきや、虚構を挟みこみながら書かれた創作物だったのだ。確かに片手がなく、もげた手の端を二つに裂いてそれで以て銃を器用に操るなど、冷静に考えれば現実的にはあり得ない話なのだが、不思議と納得してしまうのは、やはり土着故の偏見なのか。2013/05/04

かもめ通信

10
ニカラグアに40年あまり続いたソモサ独裁政権。 その終焉の一幕を描き出したこの物語は、 実在した人物たちをモデルにしながらもフィクションだという。 聴き慣れない長い名前、蔑むためにつけられたあだ名、暗号名。 頻繁に挟み込まれる回想シーン。 読み始めた当初はなかなか波に乗れずに苦労したが、やがて独裁者を影で支え続けた、悪名高い私設秘書官アリリオ・マルティニカに対する取り調べが始まると、息を詰めて物語にのめり込んでいた。 2013/11/16

フランコ

6
好み:9/10 ニカラグアのサンディニスタ革命と馴染みが薄く、勢力なども入り組んだ歴史的題材ではあるが、何より当事者であったラミレスによるリアリティ溢れる臨場感、パンフレットやテープの録音など挿入されたりと語りの技法も凝っており、熱気ムンムンで飽きない。タイトルの元になっているメキシコの国民的スターが歌うSombras Nada Mas(ただ影だけ)の陽気なイントロからは想像できない猟奇的な歌詞の曲も魅力たっぷりで、しばらく曲が頭から抜けずに小説の世界にのめり込んだ。2022/09/06

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