内容説明
出会い系サイトやプラトンにはじまり、芸術、宗教、政治など、フランス現代思想の領袖が“愛”の諸相を語り尽くす話題の書。難解なバディウ哲学を知るには最適な入門編。
目次
第1章 脅かされる愛
第2章 哲学者と愛
第3章 愛の構築
第4章 愛の真理
第5章 愛と政治
第6章 愛と芸術
著者等紹介
バディウ,アラン[バディウ,アラン][Badiou,Alain]
1937年、モロッコのラバトに生まれる。哲学者、劇作家、小説家、パリ第八大学名誉教授
トリュオング,ニコラ[トリュオング,ニコラ][Truong,Nicolas]
1967年、パリに生まれる。現在、『ル・モンド』誌の記者
市川崇[イチカワタカシ]
1962年、大阪市に生まれる。パリ第七大学博士課程修了。現在は、慶応義塾大学文学部准教授。専攻、現代フランス文学および思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひかり
5
愛は新たに創造されなければならない。というランボーの言葉から始まる。 愛は脅かされる。宣伝される出会い系の安全な恋愛、西欧の兵士たちにとって危険のない"死者ゼロの"戦争。有効なものを持つ者にとってのみのリスクの不在。生は、そんな約束に反している。新たに見出さなければならない言葉がつねにある。 私たちは、単純に、真理を愛するから、愛することも愛する。 マラルメは詩を「ひとつひとつの言葉によって偶然が廃棄されて」いく過程だと考えた(それができるまでに至りたい)。ひとつの世界の誕生を可能にする、持続の創造。2019/05/09
肉欲棒太郎
1
マオイストあがりとは思えないほど愛について赤裸々に語っていて驚き。愛の告白とは真理の構築の開始なのか、なるほど〜。「愛とは最小限の「コミュニズム」である」は名言だな〜。2017/07/31
Yuki
0
<他人>との関係において、愛という切り口から。ボーヴォワールと結びつけて考えたい。2015/01/18
Arol Color
0
最高だ2021/07/29
べっか
0
ジャン=リュック ナンシー「恋愛について」の姉妹書だと思う。2018/05/20