内容説明
現代スペインを代表する歴史学者/文芸批評家が、人文科学の広範な文献を渉猟し、スペインとスペイン人の起源を根底からくつがえす“新たな真実”を論証する。
目次
第1部 外来語としての“エスパニョール”(“エスパニョール”という言葉がなぜスペイン土着の言葉ではないのか;まかり通る似非歴史学;“スペイン人”はいかにして存在するようになったのか;要約すれば…;“締めくくり”として;“エスパーニャ”と“エスパニョール”には一千年の隔たりがある;“エスパニョール”という言葉の起源について)
第2部 スペイン人はいかにしてスペイン人となったか(予備的註釈;一九六八年の序文;問題の在り処;歴史記述可能な人間集団の“われわれ”;レコンキスタとアル・アンダルス;ホルヘ・マンリーケにおけるキリスト教、イスラム教、詩;人格の史上命令的な広がり;何にもまして理解することが優先する;存在と価値―歴史記述可能な過去の二つの側面;最期の覚書)
著者等紹介
カストロ,アメリコ[カストロ,アメリコ][Castro,Am´erico]
1885年‐1972年。36年のスペイン内戦勃発を機に、最初はアルゼンティンに、その後アメリカ合衆国に亡命し、68年までの三十年あまりを彼の地で過ごした。現代スペインを代表する歴史家・文芸批評家
本田誠二[ホンダセイジ]
1951年、東京に生まれる。東京外国語大学スペイン語学科卒業。同大学大学院外国語学研究科(ロマンス語系言語)修了。現在、神田外語大学外国語学部スペイン語学科教授。専攻、スペイン黄金世紀文学。主な訳書に、レオーネ・エブレオ『愛の対話』(1993年、平凡社。日本翻訳出版文化賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。