内容説明
“プロレタリア文学”とは、イデオローグやインテリ作家たちのものでなかった。―農民、炭坑夫をはじめとする、無名にして優れた労働者=民衆による表現を、豊富な一次資料と引用によって掘り起こし、フランス文学の伝統にまざまざと刻印する大著。貴重な図版多数収録。
目次
第1章 労働者表現の誕生と発展―中世から十八世紀まで
第2章 ロマン派的社会主義と十九世紀の労働者文学
第3章 芸術と民衆の和解―二十世紀初頭の議論、実験、作品
第4章 文学の新時代
第5章 プロレタリア文学・年譜作成の試み―一九二〇年~八五年
第6章 フランス語で書くプロレタリア作家
第7章 労働者作家
第8章 農民作家
著者等紹介
ラゴン,ミシェル[ラゴン,ミシェル][Ragon,Michel]
フランスの作家、美術批評家。1924年、マルセイユに生まれる。14歳より生計を立てながら独学する
高橋治男[タカハシハルオ]
1936年、千葉県に生まれる。学習院大学文学部を卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。中央大学法学部教授を経て、現在は同名誉教授。専攻、フランス文学、思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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