内容説明
近代の労働者の本能、意識下の感情のなかには、市場で商品を売るように、自分の労働力を企業家に売らなければならないことへの嫌悪感があるのです。労働力を商品にされることへの嫌悪感が、近代の社会運動の本来の根本衝動であるということに思いいたり、それが社会主義理論によっても徹底的には語られていないということを、とらわれなく眺める必要があります。…社会主義は解決の試みにはなりません。社会問題は未来にも存在するでしょう。社会問題は、つねに存在するでしょう。いきいきとした社会有機体のなかで、社会問題は繰り返し解決されねばなりません。
目次
経済の根本問題
精神科学と社会問題
社会問題(社会問題の真相;現実に沿った社会問題の解決;社会生活の現実的な把握;社会の発展と現代人の生活状況)
社会秩序のなかの人間―個人と共同体
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861年、クラリエヴェック(現スロヴェニア領)に生まれ、1925年、ドルナッハ(スイス)に没した。1913/23年、人智学協会を設立し、神秘学のみならず、教育、建築、医学、農業などの分野にも大きな業績を残した
西川隆範[ニシカワリュウハン]
1953年、京都市に生まれる。大正大学大学院、キリスト者共同体神学校(シュトゥットガルト)に学ぶ。シュタイナー幼稚園教員養成所(ベルン)客員講師等を経て、多摩美術大学非常勤講師。専攻、宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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