内容説明
ゴーゴリをはじめロシア文学の大胆な読解を経て、作家はセルバンテス『ドン・キホーテ』に挑む。文学の400年を駈けめぐる“作家遍歴”は、ついに寓話の世界へ―著者畢生の大著も、ここにクライマックスを迎える。
目次
天才の伝記はなぜ短いか
家と旅との変り目にこそ
円をえがきつつ
ファイサネス島の結婚式
夢魔の化身
愚者と賢者
もう一人の自分
影を売った男
奴隷の寓話
スキャンダルの意味〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
2
『私の作家遍歴』の第3巻。結局ラフカディオ・ハーンの話は「あとで書く」とか「来月書く」とかいいながら最後まで書かれることなく、ロシア文学やらシェイクスピアやらドン・キホーテやらスタンダールやら、あちこち脱線したまま突然完結。2015/03/20
にっつぁん
2
ゴーゴリあたりから本当に危険すぎる。解説にもある通り、作者の意図をとらえよう、などとは間違っても思わないこと、とはわかっていながら、のめりこんでしまう。2011/06/03
yoyogi kazuo
1
前半はロシア文学なのでまだついて行けたが、後半の「ドン・キホーテ」になると、まずそちらを読まない事にはどうしようもない感じ。顔を洗って出直しだ。2021/08/06




