内容説明
ロチ研究の泰斗による決定版評伝。19世紀後半から20世紀初頭にかけて世界中を巡航しながら見聞を広げ、日本滞在経験をもとにした『お菊さん』など数多くの小説を残した、「異国趣味の作家」の波瀾にみちた生涯がいま蘇る。
目次
偉大なる孤立者
幼少年期(一八五〇~一八六七年)
世界を学ぶ(一八六八~一八七六年)
ボスポラス海峡の恋(一八七六~一八八二年)
反植民地主義からスキャンダルへ(一八八〇~一八八五年)
ベストセラーの秘密―ブルターニュもの(一八八三~一八八七年)
お菊さんの不幸(一八八五~一八八七年)
モロッコにて、ある外交使節団(一八八九~一八九〇年)
社交界に乗り込む船乗り
史上最年少の不滅の人(一八九一~一八九二年)〔ほか〕
著者等紹介
ケラ=ヴィレジェ,アラン[ケラヴィレジェ,アラン][Quella‐Vill´eger,Alain]
1955年、ロシュフォール=シュル=メールに生まれる。ポワチエ在住、アグレジェ(歴史地理)、文学博士(現代史)。「ロチ学」の第一人者
遠藤文彦[エンドウフミヒコ]
1960年、宮城県古川市(現・大崎市)に生まれる。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。パリ第七大学博士号取得。現在、福岡大学人文学部教授。専攻、フランス現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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