内容説明
登場人物、1000人以上!パリ市中のアパルトマンでジグゾーパズルに没頭する英国人大富豪バートルブースや、建物を往き過ぎるさまざまな人物と各々の部屋に注がれた視線が織りなす奇想天外な人間喜劇。
著者等紹介
ペレック,ジョルジュ[ペレック,ジョルジュ][Perec,Georges]
1946年、パリ生まれ。1982年、同地に没した。小説家。1966年にレーモン・クノー率いる実験文学集団「ウリポ」に加わり、言語遊戯的作品の制作を行う
酒詰治男[サカズメハルオ]
1944年、東京に生まれる。上智大学卒業後、関西学院大学大学院博士課程満期退学。現在、甲南女子大学文学部教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
【ガーディアン必読1000冊】うわ読みづら!って感じでした。2023/05/15
はにまる
3
恐るべき企みの本。まずは解説で作者の企みを理解して読むのが良いだろう。本書のモチーフであるジグソーパズルのごとく、時間・空間・存在・物語が解体され、それぞれの断章として読者に示される。そしてそれらを再構成する手がかりが、巻末に与えられている、年表・建物断面図・索引・物語の回想一覧というインデックス情報。もしかしたら本文を読むだけで再構成することも可能だろうが、それこそ完成図がないジグソーパズル解くのに等しい。今回自分はパズルピースを読み通すだけで満足だったが、いつか組み立て見たいという欲求に駆られる2018/09/02
sarasara
3
100ページほど読んで、解説を読んでまた最初から読み直してしまいました。人が過去にまで説明され、劇中作もあったりして、人がものが絵画が溢れていて大変でした。今度はもっとゆっくり読みたいです。2014/06/15
きゅー
3
ペレックの努力はよーく分かるんだけど、それが自分にとっての読書の面白さから、あさっての方向にズレているように感じた。こんなに疲れる本も珍しいものです。
水原由紀/Yuki Mizuhara
2
これだけの完成度を持っていてなお完全版が待たれる。2014/01/31