内容説明
「芸術家の女神」との運命的な出会い。延々と繰り拡げられる性の狂宴。新訳で贈る自伝的長編三部作、完訳版、ついに刊行。
著者等紹介
井上健[イノウエケン]
1948年、東京に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻、比較文学、アメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mak2014
1
自伝的三部作の第一作である『セクサス』。かなり前に新潮文庫で読んだが、水声社から新しく出たので、この機会に三部作を全部読んでみたい。露骨な性描写と詩的な美しさ、透明感を感じさせる文体、と相反するような言葉で同時に形容できるのがヘンリー・ミラー。何故なのだろう。アメリカの作家で最もヨーロッパ的香りを漂わせているのがミラーだろう。2012/02/12
newridersjp
0
読み終わるのに2週間かかった。「ネクサス」は読了してるので、残りは「プレクサス」のみ。2014/10/25
Ryu
0
ヘンリー・ミラーの自伝的三部作の一作目。タイトルから分かるようにとにかくセックス。セックスのことばかり書いてある。君の想像よりもセックスのことばかり書いてある。これにはたまげた。2週間位で読めるかと思ったら1ヶ月かかった。とにかくセックス。出会う女とはだいたい寝る。そして執拗で爆裂な性描写。話としてはすげえそそる女に会って、妻と別れて再婚する、だけ。それが延々二段組み600ページ弱続くのは、とにかくセックス、そして独り言…編集の手は入ってないと思う。これが無修正(いろんな意味で)ヘンリー・ミラーだ。2025/07/24