内容説明
ウィーンに生を享け、パリでシュルレアリスムに身を投じ、第2次世界大戦下にはメキシコへ亡命した理知の画家、ヴォルフガング・パーレン。沸騰するインスピレーションによって、哲学、思想、物理学を吸収し、画家として、思索者としてブルトンを驚倒させながらも自裁にいたる、その明滅する生涯。
目次
序章 シュルレアリスム「らしくない」シュルレアリストを語るために
第1章 シュルレアリスムなんてわたしは知らない―一九二〇年代
第2章 シュルレアリスムなんてわたしはしたくない―一九三〇年代前半
第3章 どうしてわたしはシュルレアリスムにいるのか―一九三〇年代後半
第4章 いかにしてわたしは、シュルレアリスムにかたちをあたえるのか―一九三八年
第5章 シュルレアリストとしてのわたしは、シュルレアリスムに「さらば」と呼びかける―一九四〇年代
終章 なぜわたしはシュルレアリスムとともにあり続けるのか―一九四〇年代以降
附録 あたらしいイメージ(ヴォルフガング・パーレン)
著者等紹介
齊藤哲也[サイトウテツヤ]
1976年、北海道に生まれる。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学、パリ第七大学文学博士。現在、明治学院大学准教授。専攻はシュルレアリスム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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