内容説明
典型的なプチ・ブル、同性愛者、結核患者、コミュニスト…矛盾に満ちた生を駆け抜けた異端のシュルレアリストにして絶対的自由を渇望する生粋のロマンティスト。かつての仲間とも決別せんとしたその激烈な生涯と作品を、さまざまな角度から「弁証法」的に照射する。
目次
序章 犬の写真
第1章 「眠りの時代」―ランバル夫人のドレスの競売
第2章 自動記述批判―大きなマネキン女と皮膚
第3章 弁証法的唯物論―クラヴサンの品種改良
第4章 精神分析―オレステス神話の変更
第5章 政治的位置―個人と社会
終章 回路図
付録 ナイフ氏、フォーク嬢
著者等紹介
鈴木大悟[スズキダイゴ]
1969年、松本市に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。パリ第七大学博士号取得。現在、首都大学東京非常勤講師。専攻、二十世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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