内容説明
「一者」の形而上学から「結合」の形而上学へ―。「創造」を抑圧してきたギリシャ哲学的形而上学史を、実証科学・基礎生物学にもとづく客観的情報と、斬新なヘブライ思想解釈によって塗り替える、進化系存在論の試み。
目次
第1部 絶対存在すなわち創造因(存在と無;「原初のカオス」神話;「永遠の循環」と「永遠回帰」神話;「一(者)」もしくは「同一性」の形而上学
グノーシス主義形而上学と神統記神話の再興
ヘブライ人の形而上学)
第2部 相対的存在すなわち情報化する活動的形相である霊魂(霊肉二元論;アリストテレスの「霊魂による情報(形相)化」論
原子論
ヘブライの人間論すなわち霊魂被造説
霊肉二元論(その二)
プロティノス説すなわち霊魂不完全降下説
オリゲネス説すなわち折衷説
教父等の人間学すなわち霊魂被造説(再説)
デカルトすなわち霊肉二元論(その三)
マルブランシュすなわち霊肉二元論(その四)
ベルクソンすなわち想像力の「枯渇」(あるいは「落下」)論
霊魂すなわち存続する活動的形相の実体性
反創造論の系譜―批判的素描
ベルクソン形而上学の両義性
ハイデガーの非形而上学的存在思考―批判
霊魂不滅説)
著者等紹介
道躰章弘[ドウタイアキヒロ]
1947年、熊本県に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。現在、東北福祉大学教授。専攻、哲学、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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