内容説明
「近代リアリズム文学」の怪物バルザックは、なぜ「脳」に執着し、「脳」を描いたのか?脳生理学から、バルザック秘術の人間学に肉薄する。気鋭の研究者による、斬新なバルザック論の試み。
目次
第1部 作品中に現れる「脳」のイメージ(バルザックによる「脳」理解;発光する「脳」―『あら皮』における生命の諸相;「短い首」の意味するもの)
第2部 近代社会における「知能」の新秩序(『セザール・ビロトー』―中流階級の限られた「知能」;『従妹ベット』―民衆の危険な「知能」;『村の司祭』―知的エリートとその救済)
第3部 「知性」の時代の病とその克服(過剰な刺激の必要―『近代興奮剤考』について;「知性」の時代における「愚かさ」の救済)
著者等紹介
東辰之介[アズマタツノスケ]
1972年生まれ。東京大学大学院博士課程、パリ第七大学DEA課程修了。現在、駒澤大学専任講師。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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