内容説明
日本思想史上、いまなお最大のモティーフ=“近代の超克”。このアポリアと激しく格闘した三人の批評家の思考・精神・足跡に肉薄し、新たな“思想史”を誘発する果敢な試み。
目次
第1章 小林秀雄の「近代」批判―「批評」の成立とその展開(小林秀雄研究の問題点;転回点としての「恋愛」;「批評」の「創出」 ほか)
第2章 中村光夫の近代主義―「社会変革」としての文芸批評(新しい中村光夫論に向けて;「社会変革」の原体験;小林秀雄の影響と「転向」 ほか)
第3章 福田恆存の「近代の超克」論―「言葉」と「共同体」(なぜ福田恆存を論じるのか;原点としての文芸批評とその成立;近代日本文学への視座 ほか)
終章 「近代の超克」と「共同体」
著者等紹介
岩本真一[イワモトシンイチ]
1969年、兵庫県に生まれる。筑波大学第二学群比較文化学類卒、筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程中退。現在、京都精華大学人文学部准教授。専攻、近代日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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