内容説明
16世紀フランスの文化都市リヨン。ルネサンス最盛期の只中に、類まれな美貌と知性を兼ね備え、“綱具屋小町”と謳われた才女がいた。現代フランスの碩学が奔放な閨秀作家の実像に迫る異色評伝。
目次
リヨンの風土
綱具屋の家族
謎めいた少女期
マルスとウェヌスの娘
結婚
言葉と愛についての流行の論争
文芸サークルで
新たなサッフォー
痴愚女神と愛の神の諍い
いたずらっぽい観察者
エレジーによる打ち明け話
ソネ、または逆転した役割
不幸な時代を生きた晩年
各時代のルイーズ・ラベ像
著者等紹介
ラザール,マドレーヌ[ラザール,マドレーヌ][Lazard,Madeleine]
フランス十六世紀文学研究者。現在、パリ(ソルボンヌ・ヌーヴェル)大学名誉教授で、「十六世紀研究学会」及び「国際モンテーニュ友の会」の名誉会長。十六世紀の演劇、フェミニスム、ラブレー、モンテーニュ、ドービニェ、ブラントーム…と幅広い領域での研究業績があり、これまでにアカデミー・フランセーズ賞をはじめ、数々の賞を得ている
菅波和子[スガナミカズコ]
フランス十六世紀文学専攻。日本大学国際関係学部元教授。現在、同学部講師。1977年、東京大学大学院仏語仏文学科博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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