内容説明
シュルレアリスム芸術において頻出する独立した“手”のイメージについて、美術史を踏まえつつ、精神分析学、身体論、文化史などの視点から総合的に掘り下げる。豊富な例と図版とともに解き明かす、初の本格的論考。
目次
1 シュルレアリスム前史(幻想と身体;ロダン/リルケ/ショーペンハウアー ほか)
2 身体論的考察(解体する身体;自動芸術論)
3 プリミティヴィズム(表象芸術の起源;変容 ほか)
4 精神分析学的考察(ファルスの手;母子融合 ほか)
5 写真、映画における手(日常性の神秘;客体の夢想 ほか)
著者等紹介
松田和子[マツダカズコ]
旧姓、平出。会津若松市に生まれる。お茶の水女子大学文教育学部卒業。ルーブル美術館大学にて博物館学を修了後、パリ第四大学博士課程でDEA取得。東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻博士課程修了。博士(文学)。専攻、美学・西洋美術史。元西武高輪美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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