内容説明
マヴォ／メルツ、美術、そして社会の変革を夢みたアヴァンギャルドたちの軌跡。
目次
遅延の贈与―意識的構成主義とは何か
そして近代、さらに近代―横断する村山知義
根源の両義性―「ダダ」から「メルツ」へ
喜ばしき機械―「メルツ」と資本主義の欲望
村山知義とクルト・シュヴィッタース マヴォメルツ
著者等紹介
ダシー，マルク［ダシー，マルク］［Ｄａｃｈｙ，Ｍａｒｃ］
１９５２年生まれ。ダダイズム研究家。『ルナ・パーク』（Ｌｕｎａ Ｐａｒｋ）誌を主宰
松浦寿夫［マツウラヒサオ］
１９５４年、東京に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。東京外国語大学教授。美術批評家
白川昌生［シラカワヨシオ］
１９４８年、北九州市戸畑に生まれる。国立デュッセルドルフ美術大学卒業。美術作家。前橋文化服装専門学校教諭
塚原史［ツカハラフミ］
１９４９年、東京に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。早稲田大学教授。専攻、二十世紀文化論、現代社会論
田中純［タナカジュン］
１９６０年、仙台市に生まれる。東京大学大学院修士課程修了。同大学院助教授。専攻、表象文化論、ドイツ研究
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感想・レビュー
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さとうち
1
冒頭松浦寿夫の論文「遅延の贈与」がとてもクリア。西欧の芸術的混乱を統合し「渾一的文化」にまとめる日本、みたいな徳富蘇峰の議論とパラレルなものとして、雑多な諸要素の並置をその雑多なあり方において統一しようとする試みであるところの「意識的構成主義」を説明する。メインの論文はマルク・ダシーの「村山とシュヴィッタース」で、村山の世界的なアヴァンギャルドの動向との関係やその連動性が日本のローカルな文脈を踏まえつつ語られる。素っ裸で踊る村山知義の写真も載ってる。2013/09/21
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- 和書
- 東京発遠野物語行
