フィクションの楽しみ<br> 美術愛好家の陳列室

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フィクションの楽しみ
美術愛好家の陳列室

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  • サイズ B6判/ページ数 154p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784891765569
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

1913年、一枚の絵に全米は騒然となった。そして、美術市場を巻き込んだ大騒動が…。錯綜する“傑作”。

著者等紹介

ペレック,ジョルジュ[ペレック,ジョルジュ][Perec,Georges]
1936年、パリに生まれ、1982年、同地に没した。小説家。1965年、『事物』(1965)でルノドー賞を受賞して文壇に登場。1966年、レーモン・クノー率いる実験文学集団「ウリポ」に加わり、『失踪』(1969)など言語遊戯的作品の制作に耽る。そのかたわら、自伝的作品への関心も抱き続けた。1987年、『人生 使用法』(1978、邦訳、水声社、1992)でメディシス賞を受賞

塩塚秀一郎[シオツカシュウイチロウ]
1970年、福岡県に生まれる。東京大学教養学部卒業。早稲田大学理工学部助教授。専攻、フランス近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

傘緑

46
「ポーを思わせる不思議な作品」さすがはウリポ(潜在性開発文学工房)、クノーやカルヴィーノの同輩だけあって、バーターの束がバタバタと謀る語りに騙られるカタルシスw「(美術愛好家の陳列室)このたった一枚の絵の中に、百を超える絵が集められている。極めて忠実に、丁寧に模写されている…一枚一枚正確に書き記せるほどだ」「画家は絵の中にこの絵自体も描き込んで」「画家はあえて原画の正確な複製を避け、各段階に小さな変化を加えてはほくそ笑んでいたようなのだ」言葉の軽業師ぺレックは空中ブランコ、揺れ動くは枠、幻惑されるは私たち2017/01/19

qoop

6
とある絵画コレクターの収蔵品を巡る目録という体裁で書かれた本書。実在、架空の画家と作品とが入り乱れて紹介され、虚実の間を不明にする仕掛けは本書全体を覆い、呆気ないとも取れる幕引きへと至る。それは現実の真贋すら揺るがすブラックジョーク。なお本書を代表する一枚はハインリッヒ・キュルツ〈オンタリオ湖の狂信者たち〉だろう。主だった収蔵品を陳列した様子を一枚の絵に写したギャラリー画〈美術愛好家の陳列室〉の中で唯一、画家が絵筆を取らず想像に留めたままだったアイディアの模写という触れ込みのそれ。それこそ、本書の肝だ。2017/02/03

Э0!P!

2
ヴィルヘルム2世在位25周年記念の博覧会において掲示されたドイツ系画家ハインリッヒ・キュルツの「美術愛好家の陳列室」にまつわる騒動を描く。2023/12/23

きゅー

2
絵画についての素養が全くない私には、あとがきで書かれているような著名な作家についての嘘、無名な作家についての真実、それぞれの描写についてこれっぽっちも分からない。無教養であることの寂しさを存分に味わうことができた。ペレックってそういうとこあるよね(ひそひそ話的に)。2011/08/22

sk

2
美術作品描写の手法「エクフラシス」のパロディーとして読んだ。実在しない(フィクショナルな)絵画を詳細に描写し、エクフラシスを本来の意味で実践しつつも、ときたま実在の絵画(といっても明確にレフェランが示されている訳ではない。暗にデュシャンやアウグスト・ザンダーといった作家の作品が示されている。この暗示的な作品の描写も面白い)のエクフラシスを行っていて、虚構と現実のあわいを巧みに描写することに成功していると思う。

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