内容説明
始まりもなく、終わることもないテクストをめぐる逍遙…。「バベルの図書館」を訪れてしまった我々がたどりつく文学とは?“換喩”的表現に文学的な美とリアリティを見出した中島敦とボルヘスをめぐる、気鋭の比較文学者の野心作。
目次
第1章 “枯渇の文学”再考
第2章 “換喩”としての「虎狩」
第3章 中島敦における“翻訳と創作”、あるいは“ボルヘスと中島敦”
ナブ・クフ・エリバ風後書き
著者等紹介
諸坂成利[モロサカシゲトシ]
1958年、東京に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程修了。早稲田大学比比較文学研究室助手、麗沢大学国際経済学部専任講師、助教授をへて、日本大学法学部助教授。専攻、英米文学、比較文学
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