内容説明
フッサールの下で学び、現象学をロシアに導入するとともに、当時隆盛をきわめたマルクス主義とも宗教哲学とも異なる独自の美学、解釈学、言語理論を展開し、ついにはラーゲリで銃殺された悲劇の哲学者が、革命の嵐のなかで書き上げた、芸術と詩と哲学を巡る異色の言語美学。本邦初訳。
目次
第1章 生じるべきときに生じる反復―何やかや色々と(振り子;諸芸術の統合について;芸術と生;詩と哲学;徴候と様式;崩壊と新たな誕生;同じテーマの続き;―さあ、返事しろ、誰だ歩いているのは?)
第2章 時宜よく思い出させること―美学の使用に供される語の構造
第3章 時宜よく思い出させること―語の構造における美学的諸契機
著者等紹介
シペート,グスタフ・グスタヴォヴィチ[シペート,グスタフグスタヴォヴィチ][Шпет,Г.Г.]
1879‐1937。哲学者。ドイツ観念論、現象学から出発し、言語論、解釈学、美学に関する目覚ましい研究を残した。ヨーロッパの多くの言語に精通し、後半生では翻訳にも携わり、ヘーゲルの『精神現象学』のロシア語訳も残した
加藤敏[カトウサトシ]
1966年、群馬県生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻博士課程満期退学。専攻、ロシア語学
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