内容説明
ウィーン市内の閑静な住宅街で、犬や猫の惨殺事件が続発。やがて人間までもが同じ手口の犠牲者となる。おまけに遺体からは心臓がえぐり取られていた…。「規則なんて糞食らえ!」三流大衆紙の若きカメラマン、ブライトマイアーが事件の裏側に潜入、真相にせまる。
著者等紹介
ベンヴェヌーティ,ユルゲン[ベンヴェヌーティ,ユルゲン][Benvenuti,J¨urgen]
1972年、ブレーゲンツ(フォアアールベルク州)生まれ。1993年からウィーンでビラ配りやその他臨時雇いの仕事で生計を立てる。デビュー作『麻薬』(1995)で熱狂的なファンを獲得し、つづけざまに同年、『消えた心臓』を刊行した
唐沢徹[カラサワトオル]
1941年、東京都生まれ。上智大学大学院・哲学研究科修士課程修了。ドイツ哲学・ドイツ社会言語学専攻。現在跡見学園女子大学文学部教授。埼玉大学非常勤講師
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感想・レビュー
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Steppenwolf
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本書はウィーンミステリーシリーズとして刊行されているものの一寸その範疇でいいのかなと思わせる内容であった。探偵役の主人公は,両親を知らない施設の出身で新聞にカメラマンとして雇われている設定である。台詞は諧謔的で面白い。問題は,扱われている事件とその結論である。一応主人公は推理するが結局ことごとく外れる上に犯行の動機も曖昧である。政治家とその娘に関するスキャンダルのように持っていって関係あるとはいえないような肩すかしを食った。 それにしてもこの本の読まれていない事よ。2011/02/25
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