内容説明
元国立文学出版所編集長が綴る、知られざるソヴィエトの文化・出版状況の記録。権力の介入、奔走する編集者、個性的な作家たちのエピソード群。祝祭の気分にみちた文学大全集の企画、そのかげには眠気をさそう、日常の編集作業。とにかくそこにはいつも、文学があった。
目次
第1部 すばらしい仕事(きっかけ;最初の出会い;日常と祝祭;世界文学叢書 ほか)
第2部 身近にある奇蹟(静かなドンの歌い手(M.ショーロホフ)
天界の人(B.パステルナーク)
チュコフスキーが助けにやってきた(K.チュコフスキー)
われらの中のフェージン(K.フェージン) ほか)
著者等紹介
プジコフ,アレクサンドル・イワーノヴィチ[プジコフ,アレクサンドルイワーノヴィチ][Puzikov,Aleksandr]
1911年、モスクワに生まれる。ロシア(ソ連)の文芸学者、編集者。国立教育大学卒。1951年より約三十年間、ソヴィエト最大の出版社、国立文学出版所で編集長をつとめる。「世界文学叢書」二百巻、「トルストイ作品集」九十巻をはじめ、約一万四千点の本を刊行。フランス文学の研究者としても名高い。1996年に死去
木村妙子[キムラタエコ]
1957年、東京に生まれる。明治大学文学部英米文学科卒。外国文学作品集の編集をつとめたのち、フリー
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